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知的な障害に配慮した環境デザイン |
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| 高齢者や身体障害者に対しては、たとえば段差をなくし、手すりをつけるなど、身体的な障害を補うことでバリアフリーの環境をつくることができます。一方、知的な障害に対しては、これまでハード面よりもむしろソフト面での支援が中心でした。しかし、知的障害者の特性を踏まえ、それに応じた生活環境を整えることで、自立が高まります。 そのような事例を、今回から十回シリーズでご紹介します。第1回は目的に応じた空間です。
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多くの情報のなかから適当なものを選んで行動することが苦手なことにとっては、一つの同じ部屋で、食事をしたり作業を行うなど複数の行為をすることは、場所と目的が一致しないため混乱をきたします。そのため食事中にうろうろしたり作業に集中できないなど、自分が何をすべきなのかわからなくなります。この場所では何をするのか、空間と目的をわかりやすく示すことによって混乱をなくすことができます。 1.認識しやすい空間をつくる 食事をする場所、休憩する場所、作業をする場所など使用目的により部屋を分けて、内装や家具、照明器具などで部屋全体の雰囲気を変え、空間を認識しやすいものにします。 2.小物や音楽で空間を変える 複数の部屋がとれない場合は、衝立やカーテンで空間を仕切り、家具やスタンド式の照明で空間の特徴を出すことができます。同じ空間を使わなければいけないときでも、食事のときはテーブルにクロスを敷いて花を飾り、軽快な音楽を流すだけで食事の空間を演出することができます。 3.行為を促す空間 自閉症児の着替えの訓練では、最初は衝立てで囲った空間のなかでほかの刺激を遮断し、かごを置いて着替える手順を教えます。一度覚えると、やがて衝立てがなくてもかごを置くだけで着替えができるようになります。小学校では体育のときに教室で着替えをしますが、最初は騒々しい教室の中で気が散って着替えができなかった子が、このような訓練により机の上にかごを置くだけでまわりの刺激に混乱することなく一人で着替えができるようになります。同じように、作業する机、スケジュール、手順をセットしてその人に合った作業空間をつくることで作業に集中することができます。 |
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